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交通事故の過失割合とは、加害者と被害者の責任を「9対1」や「8対2」のように数値で示したものです。この割合は損害賠償金額に直接影響します。保険会社から提示される過失割合に納得がいかない場合、示談成立前であれば修正を求めることが可能です。
本記事では保険会社から提示された過失割合をおかしいと感じたときの対応について解説していきたいと思います。
交通事故の過失割合は、当事者または当事者の代理人が話し合って決めることになります。
任意保険に加入している場合、加害者側の保険会社が交通事故証明書などをもとに過去の裁判例から基本過失割合を設定します。
また、事故の具体的な状況や違反行為などから「修正要素」を考慮して、基本過失割合を調整します。
交通事故の過失割合は、加害者側の保険会社が基準を決めるので、支払う保険金額が低くなるよう設定されている可能性があります。
過失割合がおかしいと感じたときの対処法は保険会社との交渉、交渉が整わない場合には裁判などを行うことになります。
過失割合に納得がいかない場合、まず大切なのは相手が同意を求めてきたとしても、応じないことです。そのうえで保険会社と交渉して見直しを求めましょう。
交渉で重要となるのが、自らが提示する過失割合に正当性があることをさまざまな証拠をもって保険会社に納得させることです。
とはいえ、妥当な過失割合を決めることや、交渉に慣れている保険会社の担当のため自力で対応することは難しいです。
保険会社の示談交渉で過失割合の折り合いがつかない場合には、民事調停や裁判を行うことも可能です。
保険会社が代理人の場合、示談交渉で終結することがほとんどですが、どうしても納得できないときには弁護士に相談のうえ裁判を起こすのも一つの手段です。
ただし、裁判は判決までに早くて数か月、事案が複雑な場合、数年単位かかる可能性があります。
また裁判の難しさとして、必ずしも希望する結果を得られないこともあります。
さらに言うと、勝訴を得たとしても、実際の判決内容は主張した内容の一部しか反映しておらず、実質負けになる可能性もあり得ます。
今回は、保険会社から提示された過失割合がおかしいと感じた場合の対処法などを解説していきました。
交通事故の過失割合は、妥当ではないと感じた場合に絶対に避けるべきことは、示談書にサインしないことです。
示談書にサインしてしまうと、示談が成立したことになるので、そこから過失割合がおかしいと主張しても、ご自身の希望が通る可能性はかなり低いでしょう。
そのため、疑問を感じた場合には示談書にサインする前に弁護士に相談し、対処法を考えましょう。